婚活を開始してすぐに良縁に恵まれる人もいれば、なかなか思い通りにいかずに、ズルズルと時間ばかりを浪費してしまう人もいます。
こうなると「絶対結婚する!」と思っていた最初の意気込みも萎えていき、苦痛すら覚えることでしょう。
しかし、そう思ったときこそ自分磨きのチャンスです。
婚活がうまく行かないことを性格や容姿のせいにして、落ち込んだり傷付いたりしていませんか?
まったく意味のないことなので今からでも気持ちを切り替えましょう。
あなたが結婚できないのは、性格が暗いからでもなければ、ブスだからでもありません。
あなたが、結婚できない理由をすべて自分のせいにして、そこから抜け出す努力をしていないからです。
婚活でうまくいかないのは相手にも原因がある
根本的な話になってしまいますが、あなたはなぜ結婚したいと思っているのでしょうか?
- 結婚した友人を見ると幸せそうでうらやましい。私も早くああなりたい!
- 同級生が次から次へと結婚していき、自分だけが取り残されている。肩身が狭い。
- 子供を得ることが夢だった。早く叶えたい。
- 親が将来を案じている。早く安心させてあげたい。
- 老後一人ぼっちの生活になるのかと思うと、耐えられない。
婚活理由が幸せな将来のためであれば、人はいくらでも前向きになれますが、その分うまくいかなかったときの落ち込みが大きくなります。
反対に、たいして結婚を重要視していないけれど、親や周りが騒ぐのでなんとなく婚活をしているという人の場合、運良くいい人に巡り会えればラッキーという考えなので、落ち込みはそれほどひどくはありません。
だからといって、傷付くことや苦しむことを最小限にとどめるために、婚活に全力を上げるなと言っているわけではありません。
周りに言われるがままに受け身の婚活をしている人は、うまくいかないことを他人のせいにできるので、本人のダメージは小さいかもしれませんが、その分結婚の可能性は遠ざかっていくでしょう。
やる気のなさは態度に現れるものです。
そして、婚活現場にはこういう人たちが一定数混じっているということを知っておきましょう。
とても人当たりがよく、お見合いでも好感触だったのに、その後断られた、連絡が途絶えたとなるとどうしても、
「自分になにか問題があったのでは?」
と考えてしまいますが、単純に、受け身の婚活でダラダラと流れに任せているような人が、えり好みをしているだけの場合が多いのです。
現状を変える勇気を持つ
フロイト、ユングと並ぶ「心理学の三大巨頭」にアルフレッド・アドラーがいます。
アドラーは「人が幸せに生きるためにはどうすればよいか」を追求した心理学者で、「人間の悩みはすべて対人関係の悩み」だと言い切っています。
婚活で失敗が続くと、どうしても、
「私がブスだから、暗いから」と個人的問題がうまくいかない原因のように考えてしまいがちですが、それだって相手があってのことです。
意識する対象がいなければ自分を計る物差しは初めから存在しないし、ブスだろうが根暗だろうが特に気にする必要もありません。
とはいえ、人の一生に対人関係がないことなどあり得ない話。
悩みや不安は常に付きまとって私たちを苦しめます。
では、
「結婚できない理由は私に重大な欠点があるから」
という悩みに捕らわれてしまったら、どうやって解消していけばよいのでしょう?
アドラーによると、「トラウマ」は存在しないことになっています。
もしトラウマ(過去の心の傷)が原因で今現在不幸になっているという人がいればそれは間違いで、過去の経験が今の自分を決定しているのではないのだそうです。
少し話が難しくなってしまいますが、トラウマ(過去の心の傷)は原因ではなく目的だと言っています。
なぜ結婚できないと思っているの?
子供のころ、同級生にブスとからかわれた。それがショックで自己主張ができなくなった。いつもネガティブなことばかりを考えてしまう。こんな私が結婚できるわけがない。
※結婚できない言い訳として「ブス」「根暗」という目的を作り出している。
しかし実際には結婚できないのではなく、「結婚したくない」が本音なのかもしれません。
【本音】
- 「結婚」するということは、ライフスタイルの違う他人とずっと生活していくということ。好きなことややりたいことも我慢しなければならなくなる。逆にやりたくないことをやる必要も出てくるだろう。もしかしたら今のままでいたほうがラクかもしれない。
- 「結婚」できないことで悩んでいる私を見て、周りはすごく心配してくれている。けれど、もしここで私が「結婚」したら、誰も見向きもしなくなるだろう。みんなの気を惹くためには「結婚」はしないほうがいいのかもしれない。
今いる自分の世界を守るために、「ブス」「根暗」という言い訳(目的)を使っているということですね。
婚活女子
リリー
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ミラーニューロンの働きを利用する
ミラーニューロンとは…。
他の個体の行動を見て、まるで自身が同じ行動をとっているかのように”鏡”のような反応をすることから名付けられた。他人がしていることを見て、我がことのように感じる共感(エンパシー)能力を司っていると考えられている。このようなニューロンは、マカクザルで直接観察され、ヒトやいくつかの鳥類においてその存在が信じられている。ヒトにおいては、前運動野と下頭頂葉においてミラーニューロンと一致した脳の活動が観測されている。
引用:Wikipediaより抜粋
簡単に言うと、相手に共感したり同調したりするときに働いている神経細胞のことです。
まだ人間に関しては未知の部分が多いミラーニューロンですが、コミュニケーションをする上では欠かせない重要な働きを担っています。
たとえば、
- 感動的な映画や小説に触れて涙が出てくる
- 楽しそうに笑っている人を見てつられて笑う
- あくびをしている人をみてあくびをしてしまう
- テレビなどで急所を蹴られた映像を見て「痛そう!」と思う
など…。
ここでミラーニューロンの話をするのは、一度自分を取り囲んでいる環境を顧みてほしいからです。
ミラーニューロンは共感、同調に関わる神経細胞です。
あなたの周りにいるのが、ネガティブオーラ全開、人の悪口や欠点ばかりをつついて自分を棚に上げているようなグループだと、無意識のうちにあなたも悪影響を受けているかもしれません。
婚活が思うように運ばず辛い思いをしているのであれば、自分の近くにいる人、ものをもう一度見直してみましょう。
- 暗い内容の本ばかり読んでいるのなら、前向きになれるような内容の本を集める
- SNSなどではできるだけネガティブ発言をシャットアウトする
- 結婚できない女同士では群れないようにする
- 既婚者友人の夫や育児のグチもなるべくシャットアウト
ポジティブな人やものを意識して自分の周りに集める、これだけでもミラーニューロンは活発になります。
婚活で苦しんでいる自分を「かわいそう」「あわれ」「みじめ」と思うのではなく、「自分をじっくりと省みる大きなチャンス」ととらえることができれば、これまでとは違った意味で自分を大切に思えるようになってくるはずです。
リリー