「結婚ってなんのためにするの?」そう感じて婚活ができない人へ。その選択で後悔しないと言い切れる?

夕焼けと家族

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既婚者代表として言わせていただきますが、結婚は損得でするかしないかを決めるようなものではありません。

結婚生活には、確かに「なんでこんなに苦しいことばかりなんだろう」と思うことが多々あります。

たとえば、

  • 生活費や教育資金にお金がかかって月々のやりくりが大変
  • 夫婦間の価値観の違いで関係性が悪化する
  • 夫もしくは妻の仕事がブラックすぎて家族サービスもままならず、すれ違いばかり
  • 自分の時間が持てない
  • 両家の親族との付き合いがわずらわしい

独身なら働いて得たお金はすべて自分のために使えるし、自分のやりたいことは自分の判断で何でもすることができます。

働き過ぎを責められることもなければ、大好きなSNSやスマホゲームをやっていても誰も文句は言いません。

お正月やお盆休みに実家に帰らず旅行に出かけても、義両親や親せきに「常識知らず」と白い目で見られることもないんです。

独身って本当に自由で気楽で最高ですよね。

それが分かっているのに、どうしてみんな結婚したがるのだろう?

老後1人になるのが怖い?

周りが結婚しているのに自分だけがしないのはおかしいから?

親がうるさいから?

それも理由としてはあるかもしれません。

しかしほとんどの人は、結婚が自分にも相手にも幸せをもたらしてくれると信じているからこそ望むのです。

結婚をメリットデメリットで考えてしまうのはもったいない

考える女性

結婚を損得で考えてしまう人は、自分が心地良くなるためにはどうすればいいか?がまず根底にあります。

そのためメディアやネット上に蔓延るマイナス情報に飲み込まれて尻込みしてしまったり、一方的に結婚は無意味と決めつけてしまう傾向があります。

失敗したり後悔することは、人間誰しも避けたいと思うものです。

これは人間の性質がそうさせているので仕方がありません。

しかし、性質だから本能だからと言って現状維持にばかり注力していたら、この世界の男女は誰も結婚なんてしませんよね。

今あなたの身近にいる夫婦がなんの不安もなく「好き好き」だけで結婚をしたと思いますか?

生まれもライフスタイルも異とする男女が一つ屋根の下で生活をすることになるのです。

意見の食い違いや価値観の違いが原因で不仲になるときもある、ということは容易に想像が付きますよね。

それでも「自分たちはなにがあってもうまくやっていける」という根拠のない自信が2人を突き動かし、結婚にまで至っているのです。

結婚をデメリットばかりと決めつけて先に進めない人は、これとは逆に根拠のない不安で行動を制限してしまっています

婚活男子

不安に根拠はあるよ。だってSNSの世界では信頼していたパートナーにひどい目に遭わされて離婚した人が沢山いるし、実際ボクの友人夫婦だって、大恋愛のすえに結ばれたのに今はいがみ合ってばかりでとても幸せとは言えない

はい、これが根拠のない不安です。

全てはあなたに起こったことではなく、あなた以外の他人の体験です。

どうして他人に起こった不幸があなたにも起こると思うのでしょう?

そこに根拠はありますか?

何もしないうちからそうだと決めつけて行動を起こさないのは、とてもラクな生きかたですよね。

変化のない、なまぬるい現状を維持しながら生きてゆく。

それを幸せだと勘違いして自分の殻を破ろうともしない…。

平坦な代わり映えのしない日々は、そんなに居心地が良いですか?

結婚はくだらないですか?人間の心は簡単に操作される

宇宙の光

心理学にハロー効果というものがあります。

ハローとは「後光」や「円光」を意味し、日本語では光背効果と呼ばれることもあります。

人物や物事において、一つの面の特徴に引きずられてほかの面も同じように評価してしまう心理作用のことで、この効果がプラスに働いた場合をポジティブハロー効果、マイナスに働いた場合をネガティブハロー効果と言います。

たとえば、

「あの人は字がきれいだからきっと勉強もできるのだろう」

「あの人はブランドものをたくさん持っているから金持ちなのかもしれない」

というのは、一つの特性によってすべてが高評価されるポジティブハロー効果。

「あの会社は不祥事を起こしたから社員もみんなろくでもないに違いない」

「あの人は無愛想だから性格がきついのかもしれない」

というのは一つのマイナスの特徴を見て、ほかの能力も劣っていると思ってしまうネガティブハロー効果。

結婚にメリットを感じられないという人は、これまでの経験や情報によって、結婚というものにネガティブなイメージを持っています。

そのマイナスイメージが結婚生活すべてを悪い印象にしてしまっているというのは、ネガティブハロー効果を強く受けしまった結果と言えるでしょう。

ハロー効果は、第一印象ですべてを判断してしまっているということでもあります。

実際には、

大恋愛のすえに結ばれたのに今はいがみ合っている=2人は結婚によって不幸になっている

大恋愛のすえに結ばれたのに今はいがみ合っている=お互いに遠慮せずに言い合える深い仲になった

のほうが正しいのかもしれません。

結婚に対してどうしてもメリットが感じられないという人は、意識して悪い情報をシャットアウトするようにしてみてください。

そうすれば心理誘導されて偏った認識を持つことも避けられるでしょう。

結婚にはメリットがある

手の上のハート

再び既婚者代表として、次は結婚のメリットについて語っていこうと思います。

結婚のメリット
  • 家族に必要とされる
  • 自分の血を分けた子供を得ることができる
  • 自分を飾る必要がない
  • 色々な行き違いがあっても、最終的には家族が心の底から大切だと思える

私は割と自己肯定感が低いほうで、善意を向けられても心のどこかで疑ってかかっているような人間でした。

しかし、結婚をして妻となり、子供を授かって母となると、自分が無条件に必要とされているのだということが実感として分かるようになりました。

それはもしかしたら家事を切り盛りしていく上で主婦業をする人間がいないと困るとか、そういう現実的な問題もあるのかもしれませんが、ふとした瞬間に子供が愛おしそうな目で母親である私を見上げていたり、実際に言葉に出して愛情表現をしてくれるをの目の当たりにすると、

「私たちはこの世に唯一無二の家族なんだ」

という思いがとても強くなります。

こういう結び付きって、家族ならではだと思います。

普段仲の良い友人や同僚であっても、ここまで必要とされ、慈しまれることってなかなかありませんよね。

部署が変わったり転勤や転職で会える時間が限られていくと、心も次第に離れていって疎遠になってしまうということがほとんどです。

ずっと一緒にいるからこそ、価値観の違いや意見の食い違いでイライラしたり許せないと思うこともあります。

正直に言ってしまえば、ほぼ毎日これが原因でストレスを溜め込んでいる状態です。

それでも昨日まで元気だった夫の顔色があまり良くなかったり、子供が高熱を出したりすると、普段のイライラがあっという間になくなり、心配でいてもたってもいられなくなります。

そして思い知らされるのです。

「私はこの家族が世界で一番大切だし、この人たちがいなくなったら生きていけない」

ということに。

独身を貫けば、自分のやりたいことや好きなことだけをやれるので、自由で開放的で一番自分らしく生きれる方法と言えるかもしれません。

けれど、そのぶん濃密な人間関係は経験できずに終わるということです。

結婚をして自分の家族ができると、別段有能な人間でなくても、生きているだけで喜ばれるのです。

これってとても素敵なことですよね。

結婚することの意味

希望の光

本来、結婚は損得で計るようなものではありません。

自分だけでなくパートナーも一緒に幸せな人生にしたい!と思えば、それ相応の努力と学びを続けていく…。

これは至極当然のことです。

結婚に良いイメージが持てず今のままでいいと臆病になってしまうのは、非常にもったいない生きかたです。

無条件に愛される、必要とされる存在になってみませんか?