結婚相談所で婚活をしていると、時々不安になることがありませんか?
希望条件で相手をピックアップして、何人かとお見合いまで行ったけれど、正直誰にもときめきを感じなかった。
果たして、このまま流されるように真剣交際までいってしまってもいいのだろうか?
結婚という人生の一大イベントを前にしているのですから、このような不安は生じて当然です。
その上で断言します。
「結婚」に「ときめき」は必要ありません。
結婚と恋愛は切り離して考えよう
ただ、その不安はあなたが幸せな結婚を手に入れるための過程ですから、大いに悩んでください。
その上で、
「条件は申し分ないけれど、この人に対して心がまったく揺り動かされない。これから先の長い人生を一緒に歩んでいけるのか心配だ」
という考えから逃れられずにいるのなら、それは「杞憂」でしかないので安心していいです。
まず、結婚にはときめきが必要だと思っているのが間違いなのですから。
どんな大恋愛のすえにゴールインしたカップルであっても、その後数十年ときめきが持続するなんてことはありえないです。
あってもせいぜい3年といったところでしょう。
ここで、「パートナーに対してときめきを感じなくなったらおしまい」と思い込んでいると、冷たい態度として表れたり、中には不倫に走ってしまう人も出てきます。
最悪はお互いに気持ちが離れてしまい、離婚に発展してしまうこともあるかもしれません。
ただ、ここをうまく乗り越えることができれば、不動の安定期がやってきます。
マンネリからの安定。
ここまで到達すれば、パートナーは本当の意味での家族です。
恋愛感情全開でイチャイチャしていた新婚時期は、相手に求めることが多すぎて、うまくいかないとなんとなくモヤモヤしていたかもしれません。
しかし安定期は、相手が別段なにかを与えてくれなくても、自分のほうから無条件になにかを差し出せるようになってきます。
自分が大切に思えるものに対しては無条件に愛情を注ぐことができるようになるのです。
それが家族というものです。
将来に責任のない恋にはときめきは必要不可欠なものかもしれませんが、今後十数年を共に生きていくパートナーにまでときめきを求めてしまったら、常に変動する自分の心の動きに付いていけなくて疲れきってしまいますよ!
その点、恋愛やときめきを経ないお見合い結婚は、最初から安定した関係を築けるというメリットがあります。
最悪のパターン
ときめきありきの結婚
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結婚後数年はワクワクドキドキがあって毎日が充実している
⇩
やがてマンネリ期が訪れる
⇩
ときめきがないと相手に愛情を持つことができない(冷たい態度、不満しか感じない、不倫に走る)
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関係崩壊
⇩
別居・離婚
恋愛結婚でマンネリ期を乗り越えたパターン
ときめき真っ只中の結婚
⇩
結婚後数年はワクワクドキドキがあって毎日充実している
⇩
やがてマンネリ期が訪れる
⇩
ときめきがなくなっても絆が深くなっている(相手のいいところも悪いところも受け入れている)
⇩
結び付きが強くなる
⇩
安定の夫婦関係
理想のパターン
ときめきなしの結婚(希望条件通りの相手)
⇩
恋人に対するようなワクワクドキドキはないが、一緒にいて安心できるし穏やかな気持ちですごせる
⇩
マンネリ期がない
⇩
安定の夫婦関係
結婚したあとでもときめきは感じられる
そうは言っても、やはりこれから長いこと生活を共にする相手だもの、時にはドキドキしたり10代のころのようにフワフワした感情も味わってみたい!と思うことがあるかもしれません。
これに関しては、結婚後いくらでも体験できるものです。
しかし条件があります。
それは、あなたが常に相手におもいやりのある態度で接すること。
女性であれば、つねに夫を立てる。男性であれば妻のささいな変化を見逃さない。
これができていれば、ときめきの瞬間は思いも寄らないときにあなたに降り注ぎます。
たとえば、夫が仕事のグチを言ってきたとします。
そのときあなたならどんなふうに声をかけますか?
「仕事が大変なのは分かるけれど、別にあなただけが大変ってわけじゃないでしょ?」
これじゃあ夫の反感をかってしまいますよね。
これだったらどうでしょう。
「そんな大変な仕事をこなしているあなたはやっぱりすごいね。きっとあなただから任せられたんだね」
夫を立てるということは別に相手のご機嫌を取ることではありません。
「口ぐせ理論」や「引き寄せの法則」というものをご存じの方もいるでしょう。
脳は不完全な臓器なので、普段なにげなく使っている言葉の影響を受けやすいのです。
さらに脳は主語を区別することができません。
ポジティブな言葉を使うことを口ぐせにしていると、相手への前向きな働きかけが結果的に自分自身にも良い影響をもたらすことになります。
夫
妻
ときめきは、快楽物質であるドーパミンが脳内で放出されることによって発生します。
これは理性が発達した人間が様々なリスクを乗り越えて子孫を残すためには必要な仕組みなので、いわば本能的なものです(人類にとって出産は命がけの行為なので、命の危機にさらされてまで子孫を残そうとは思わないのです)。
ゆえにドーパミンの効力が切れたころに、「あれ?どうしてこの人がいいと思ってたんだろう?」といったことも起こりえるということです。
その点、最初から希望条件や同じ趣味などで選んだ相手だと、あとあと「失敗した」ということは起こりづらいということです。
安定した関係の中で常にお互いに前向きな言葉かけを意識する…。
たったそれだけのことですが、相手に大事にされていると実感できる日々は、それだけでも心がほっこりするし、とても幸せな瞬間ですよね。
希望条件通りの相手であっても
ただ、こんな場合は慎重になって下さい。
- どう考えても生理的に受け付けない
- 結婚したら苦労することが明らか
生理的に無理というのは、本能からの警告でもあります。
動物的な勘で「やめたほうがいい」と言っているのですから、そこは素直に従いましょう。
また、生理的に受け付けないということがなかったとしても、結婚そのものが苦労を強いられることが明らかな場合、たとえば親の介護が必須であったり、借金があったり、病気を抱えていたり…というときは、あなたの人生ですから他人の苦労の中に自ら飛び込んでいく必要はありません。
せっかく良い条件の人であっても、残念ですがその方は見送りましょう。
あくまでも結婚は幸せになるためのものですからね。
さいごに
悪い人ではないけれど、全然ときめきを感じない、と不安になるのは当然のことです。
10代、20代の頃、人を好きになるときには必ずときめきがありましたものね。
しかし、結婚をして生活していくとなったとき、必ずしもときめきは必要ではなく、むしろマンネリ期がやってきたときに1つのターニングポイントになるかもしれないということは分かっていただけたかと思います。
そして、結婚後でもドキドキやワクワクはいくらでも作り出すことができます。
まずはお互いに思いやりで接していける相手であるかどうか、という部分をしっかりと見極めてみましょう。