人付き合いが苦手な人は、そのほとんどが
- 自分に自信がない(コンプレックスを持っている)
- 完璧主義(自他の言葉のニュアンスにこだわる)
- 自意識過剰(他人の評価を気にする)
- 口下手(言葉がうまく出てこない)
といった特徴を持っています。
話上手でいつも輪の中心にいる人が「人付き合いが苦手」と言っているところは見たことがありませんよね。
なら、人付き合いが苦痛じゃなくなるためには、上記のような部分を克服して話し上手になればいいのね!と…当然ながら、そんな単純な話ではありません。
まず、人といることが楽しいという人たちの特徴を見てみましょう。
- 前提として他人を信用している
- 相手の良い面に目を向けている
- 与える喜びを知っている
- 人生の「楽しみ」に常に焦点を合わせている
奥手といわれる「人付き合い苦手」タイプの人たちからすると、理解に苦しむ面もあるかと思います。
もし他人を信用して心ないことを言われたら?
もし他人の良い面を見つけても、すぐあとに幻滅するような態度を取られたら?
与える喜びって…与えて拒絶されたら立ち直れないよね?
人生の楽しみは常に追い求めていきたいけれど、不測の事態を考えて行動するのが人間ってもんじゃない?
もっともな意見だと思います。
人間は誰だって自分が一番です。
しかし、人付き合いが苦手で苦痛にさえ感じている人は、自己愛の方向が幾分ずれているのかもしれません。
この記事では、管理人リリーの身近にいる「超社交的人間」の普段の様子を紐解きながら、人付き合いがラクになる思考法を考えていきたいと思います。
ぜひ最後まで目を通してみてください。
Contents
人付き合いがつらいと思っても、交友関係を0にすることはできない
人が1人で生きていくことを許される環境ってなかなかありませんよね。
近所付き合い、友だち付き合い、学校や職場の人間関係…。
自分が望む望まないに関わらず、付き合いを断ち切れない場面はいくつもあります。
少しでも逸れた行動を取れば居場所を失う可能性があるので、苦痛でも我慢して人付き合いをしているという人が大半でしょう。
極論として、わずらわしい人付き合いをやめてみることを提案しているブログもありますが、コミュニティの中で生きている以上は、人付き合いをまるっきり0にしてしまうということは難しい話ですし、それはまた「孤独」「孤立」という別の問題の引き金にもなってしまいます。
そうなると、「人付き合い=つらい」をいかに「人付き合い=楽しい」に変えていけるかがキーポイントとなってくるのです。
ということで、さっそく私の身近にいる超社交的人間の思考を覗いていきましょう。
社交的人間
リリー
人付き合いがつらい人と社交的な人との違い
社交的人間
リリー
社交的人間
リリー
社交的人間
リリー
社交的人間
リリー
社交的人間の頭の中
社交的人間と長年共に生活してきて分かったこと。
それは、ネガティブなことを徹底的に排除しているということです。
たとえば、どうしたって理解しがたい意見の合わない上司がいるらしいのですが、社交的人間はそういう相手と100%の状態で接することはありません。
周りの同僚がイライラして文句を言っていても、「まあまあまあ」とその場の不穏を鎮める役割を担っているようです。
そういう立ち位置のためか、周りを苛立たせている上司その人が「俺はいったいどうしたらいいと思う?」と社交的人間に助言を求めてくることもあるとのこと。
社交的人間は視野が広く、あらゆることを想定して幾通りもの解を持っているため、アドバイスをもらった側は妙に安心して、表情が晴れ晴れとしてくると言います。
「大変な役回りだね」
と言う私に対し、
社交的人間
人付き合い苦手人間にはあまりない発想ですね。
まずは、他人に期待するとかしないという考え自体がありません。
自分はつねに「期待」されるか「幻滅」されるかのどちらか。
「期待」されたときはそれに応えられるかが不安で、いてもたってもいられないし、「幻滅」されたときは自分がみじめに思えて生きた心地がしない…。
人付き合い苦手人間がこういう考え方をしてしまう根底には「コンプレックス」があります。
自分は他人よりも劣っているという思い込みがあるため、他人に「期待する、期待しない」ということが非常におこがましいことのように感じてしまうのです。
となると、コンプレックスを抱いている限り、人付き合い苦手人間が「コミュニケーションって楽しい!」という境地に至ることは起こり得ないのでしょうか?
私的には、「楽しい!」までは行かなくても、
「乗り気じゃなかったけれど、みんなと話せたことは収穫だったかも…」
くらいにはコミュニケーションを謳歌できるのではないかと思っています。
そういう些細な成功体験を積み重ねていくことで、
コンプレックス=取るに足らない些細なこと
という認識まで持って行けると、自然と自分に自信が付いてきます。
だから大事なのは、人付き合いが苦手だからといって避けるのではなく、無理のない範囲で付き合っていくことです。
自分に自信が持てるようになると、他人に対しても冷静に観察することができるようになってきます。
社交的人間が「他人になにも期待していない」と言うのも、「自信」があって「冷静」で「余裕」があるからこそです。
「期待していない」と言うと冷たく感じてしまうかもしれませんが、言葉を換えれば、「他人のありのままを受け入れる」ということです。
目に見えるもの以上のことを求めるから人付き合いが苦しくなってしまうのです。
だから、あるべき姿勢は、
「あの人の冷たい物言いは今に始まったことじゃないし、私の人生にはまったくもって関係がない。あの人の感情に介入して私があれこれ悩むことって無意味じゃない?」
です。
社交的人間
リリー
社交的人間は面倒ごとをこなす
社交的人間の特徴のもう一つ。
面倒ごとを面倒と思わない傾向があるようです。
「嫌だな~」と思うような頼まれごとをすると、それが解決するまで余計な想像で頭がいっぱいいっぱいになって疲弊してしまうのが人付き合い苦手人間の常だと思うのですが、社交的人間には「嫌だな~」の部分がスッポリ抜け落ちています。
リリー
社交的人間
社交的人間は重要な職務を任されたとき、このような発言をしていました。
- 「ボクが仕事をたくさん抱えていて休みがないことはみんな知っているはずなんだけどなぁ…」
- 「みんな、ボクに少しは休めって言うんだけどさぁ。じゃあ、どうしてこんな大変な仕事をボクに振るんだろう」
- 「それって結局、ボク以外にこの仕事を任せされる人間がいないってことだよね」
- 「つまり?」
「つまり?」の続きは私に振られたようなので、「頼りがいがあるってこと?」と返しておきました。
ネガティブ思考をとことん排除して生きている社交的人間。
時間外労働が過酷すぎてすでに過労死ラインを超えていますが、疲れた表情は見せても仕事のグチらしいグチは漏らしたことがありません。
本人曰く、
社交的人間
そして、趣味のお笑い番組観賞で大笑いし、オンラインゲームで盛り上がっています。
ここから学べることは、社交的人間は「自分がいるこの瞬間」をとても大切にしているということ。
人付き合いが苦手だったり、人見知りが激しすぎる人間にはこれがなかなかできないのです。
どうしても、まだ起きていない未来のことを思い悩み、平穏なはずの「今」を無駄にしてしまうのですね。
私と社交的人間の夫の分かりやすい例えを以下に列挙してみます。
- 旅行は何週間も前から計画を立てておかないと不安
- レストランでは決まった食べ物しか注文できない
- 客が入っていない店には絶対に入れない
- 2、3日前に突然遠出しようと言いだし、ホテルの手配をしてしまう。基本行き当たりばったり
- 興味を惹かれたものは誰が何と言おうと注文する
- 客がいない店に平気で入っていく
私のほうはなんとなく理解してもらえるかと思いますが、ようは失敗が怖いがゆえのネガティブな行動です。
対して夫のほうは、「今この瞬間」の情熱がすべてなので、旅行がしたいと思ったら目的地をざっくりと決めて、細かい行程は風のおもむくまま。
フラフラと歩いていて面白いものに出くわしたらラッキーという、とても軽いノリです。
食べ物も、ビジュアルに惹かれたら値段の高い低いはお構いなしに注文してしまいます。
そしてほとんどは「失敗した。こんなの頼むんじゃなかった」となるのですが、その反省を生かしたり、新しい発見に挑むことに臆病になるようなことはなく、また同じことを繰り返すのです。
お客が入っていない店に、ただ「雰囲気に惹かれた」というだけで足を踏み入れて行くのは、行動を共にしている身としては非常にキモを冷やされます。
店員の視線をもろに頂く状況にどうして耐えられるのでしょう。
挙げ句は店員さんに、自分から気さくに声をかける始末。
他人に対して関心をもっていなければ、なかなかできない行動ですよね。
しかし、この社交的人間の夫、決して話し上手なわけではありません。
所々噛んだり、どもってしまったりということがあるのですが、本人も周りの人間もそのことを重要視しているということはありませんし、むしろ的確な言葉が導き出せるように周りが助け船を出すことのほうが多いです。
社交的人間
リリー
社交的人間
リリー
人付き合いの辛さを緩和するためのまとめ
社交的人間の生きかたは端から見ていても、とても濃厚で充実しています。
他人と積極的に交わり、ときに苛立ったり傷付いたりしながらも、決して接し方を変えたりしない態度は単純にすごいと思いますし、憧れる面もあります。
しかし、私には真似できません。
今の性格のままでは、ただただ疲弊してしまうだけだということが分かっているからです。
社交的人間の生きかたを覗いてみても、おそらく社交的な人間になることはほぼ不可能でしょう。
しかし、社交的人間の思考を知ることは、人付き合いをする上でちょっとしたヒントになることは確かです。
ということでまとめてみましょう。
- 他人のありのままを受け入れている
- 今この瞬間の感情がすべてなので、まだ起きていない未来のことで思い悩まない
- 他人に関心を寄せている
- コンプレックスにはこだわらない
社交的人間
リリー