リリー
口下手で悩んでいる人は、一度はこんな思いに駆られたことがあるんじゃないかと思います。
私リリーの場合、軽く吃音の症状があるため、ほぼ毎日といっていいくらい悩んでいます。
なにが一番辛いかって、うまく話せないことに臆病になって、いちいち緊張状態が半端ないこと。
ここに、うまく話せない人の悩みを可視化してみましょう。
- コミュニケーションを遠ざけてしまう
- 言葉がスムーズに出てこないので相手の反応を気にしてしまう
- 言葉がスムーズに出てこないのでイライラしてしまう
- 会話にコンプレックスがあるので常に緊張している
- 脳の病気なのではないかと考えて深刻になる
リリー
話すことがスムーズにできるようになったら、きっと緊張状態からも自己嫌悪からも開放されて満たされた人生を手に入れることができるはずです。
しかし、考えてみて下さい。
テレビのコメンテーターのように流暢で淀みのない言葉を普段の会話の中でずっと喋り続けている人って、実際に周りにいるでしょうか?
私たち口下手人間は、自分の会話スキルの低さばかりに目を向けてしまうため、相手の会話の内容には意識を傾けていても、話し方そのものには気を払っていないことがほとんどです。
一度冷静になって相手の会話を聞いてみてください。
言葉の間に「えーと…」「なんだっけ…」と言っていたり、何かを思い出そうとして沈黙したりということを当たり前にしていませんか?
これはどういうことかというと、私たち口下手人間が重要視しているのは、
言葉自体をうまく話すこと
ですが、会話力がある人たちが重要視しているのは、
いかに的確に内容を伝えられるか
です。
上手く話せないのは話せない自分に集中しすぎるから
会話での失敗経験があると、話すことに臆病になってしまい、「間違いが無いようにしなければいけない」という完璧主義に陥ってしまいます。
その結果、的確な言葉を頭の中から導き出そうとして間ができてしまったり、何も出てこないという状態になってしまうのです。
リリー
挙げ句は「うまく話せなかった」という結果にばかり注目し、人に会うことが苦痛になったり、コミュニケーションを遠ざけてしまうということになり、会話への劣等感が解消されることはありません。
ここで先ほど挙げたように、「言葉そのもの」ではなく、「言葉によって伝えられる内容そのもの」に意識を傾けることができるようになれば、自己嫌悪や意味のない緊張に振り回されることもなくなります。
卵が先かニワトリが先かではありませんが、緊張していると思っていることをスムーズに伝えられないことが多いですが、家族や親しい友人との会話では案外スラスラと話せることって多いですよね。
だから、大事なことは、
会話は「伝える」ことがすべて。流暢に話すことに意味はないという認識を持てば、無駄に緊張することもなくなる。
緊張することがなくなれば、話しづらさからもある程度開放される。
という考えを持ち続けることです。
幸せ探求者
言葉が出てこない原因を探る
緊張状態や劣等感をどうにかすればスムーズな会話ができるというのとは別に、私のように軽い吃音に悩まされている場合もあります。
リリー
解決の糸口を見つけたいと思い、今回自分の症状とじっくりと向き合ってみました。
図式にしてみると分かりやすいのですが、あいにく図が作れないので、拙い文章でお伝えしたいと思います。
言葉を分類するフォルダ
人間の脳には、言葉をストックしておくフォルダが種類ごとにいくつも置いてあります。
会話をするときは、項目ごとに分かれたフォルダから適した言葉を引っ張り出してきて、音声として出力します。
しかし、言葉がうまく出てこない人は、フォルダの分類の段階ですでに間違いが起きているのです。
たとえば、
- 音が似通っているだけで意味の違う言葉を同じフォルダにしまい込んでいる。(選択、忖度、贅沢など…)
- 頭の中の偏ったイメージでつなぎ合わされただけの言葉を、同じものとして保存してしまっている。(四角、家電という共通項だけで冷蔵庫を洗濯機と言ってしまう)
- 小説などで興味をひいた言葉があると、それが日常的に使われないものであっても、おかまいなしに既存フォルダにしまいこんでしまう。(よく分からない話だね→茫漠とした話だね)
さらに、言葉に不自由のない人には存在しないメッシュのようなものがかかっているので、言葉の意味が脳に馴染むまでに時間がかかります。
このメッシュを取り払うことができれば、言葉の言い間違いがあったとしても、言葉自体が口から出てこないということにはならないのではないかと思います。
では、どうやってこのメッシュをなくすことができるのか?
できることはすごく単純で、
- 脳を休ませるべきときにしっかりと休ませる
- 栄養バランスの取れた食事を心がける
- ストレスをためないようにする
という当たり前の体調管理をやっていくということに終始するのではないかと思います。
脳内フォルダのカオス状態に関しては、個人の特性だと思うので、治すとかいうことではなく、うまく付き合っていくしかないのではないでしょうか。
スマホによる情報過多で脳過労になる
スマホの普及による情報過多も、言葉が上手に出てこない状態を引き起こします。
リリー
【脳過労の症状】
- 知っている人の名前が出てこなくなる
- 何をするために立ち上がったのか忘れる
- 言葉がすぐに出てこない
- イライラしやすくなる
- 判断力が鈍る
- 考えがまとまらなくなる
- 気力がなくなる
- 不安感がある
- 夜中に目が覚める
脳への過剰な情報の流入により、情報処理が追いつかなくなる状態が続くと、うつ病になりやすくなったり認知症に似た症状が現れたりということが起こります。
もし、言葉が上手に出てこないという症状が現れたあたりに、頻繁にスマホを開いて何かしら読んだり見たりしているということがあるのであれば、脳過労の可能性が高いです。
脳過労は放っておくと将来認知症になる確率も高くなると言われています。
一日のうちにどのくらいの時間をスマホに割いているか確認し、利用時間を制限するということも考えたほうがいいかもしれません。
幸せ探求者
まとめ
上手く言葉がまとまらなかったり、言葉が出づらいということがあると、自信喪失したりコミュニケーションを避けたくなったりしてしまいますが、原因を探っていくと、答えが1つではないということが分かっていただけたかと思います。
では最後に、「上手く話せない」原因と解決法をまとめてみましょう。
- 言葉そのものにこだわってしまう
- 会話での失敗経験があり完璧主義に陥っている
- 頭の中で言葉の分類がうまくいっていない
- スマホの使いすぎで脳疲労になっている
上手く話せるようになるには…
- 言葉そのものではなく、言葉によって伝える内容のほうが重要であることを理解する
- ストレスをためないようにし、栄養バランスの取れた食事を心がける
- スマホの利用時間を制限する
リリー