孤独という感情は、私たちが思考する生き物である以上、常に付きまとってくるものです。
一人ぼっちのときはもちろん、家族に囲まれているときでさえ例外ではありません。
私たちが「個」である限り、「孤独」を避けて生きていくことはほぼ不可能に近いのです。
とはいえ、やっぱり「孤独」はつらいもの。
逃れられるのであれば逃れたいというのが本音ですよね。
しかし、大人になってしまった今、お母さんの柔らかい腕に包み込まれて心地良い夢を見ていられた赤ちゃんの頃には、もう戻れません。
この記事では、今この瞬間孤独に捕らわれて辛い思いをしているあなたの心が少しでも軽くなるように、3つの提案をしていきたいと思います。
ぜひ最後まで目を通してみてください。
孤独な状態が長引くのは心と体に有害
抱えている孤独がなんであれ、長引くのは心身共に良いことではありません。
今現在、ささいなことで涙がこぼれて止まらなくなる、動悸や息切れ、胃腸の不快感、不眠や恐怖感に捕らわれているということがあるのであれば、外に援助を求めるということも選択肢の1つに入れておいてください。
解決の糸口も見いだせないまま時が経過するのを待っていても、余計苦しくなるだけです。
身近に相談できる相手がいるのであればよいのですが、期待出来ない場合はSNS上で苦しい胸の内を聞いてもらうだけでも気持ちはラクになります。
被害妄想的になったり対人恐怖が表れたり、ヒステリックになったりというところまで進行すると、自分で解決するのは難しくなってきます。
- 環境を変える
- 物を変える
- 思考を変える
上記の「孤独への対処法」を試してもどうにもならないときは、カウンセリングの専門家のいるクリニックを受診することも念頭に置いてください。
孤独が辛いならまずは環境を変えてみる
孤独への対処法の1つ目は、環境を変えることです。
毎日同じルーティンで生活することは、人によっては安心感を得ることにもなりますが、変化のない日々は孤独真っ只中にある人にとってはゴールの見えない迷路に迷い込んでいる状態と一緒です。
住んでいる場所を変えたり、仕事を変えるということは簡単にできることではないので、普段とは違うルートで帰宅してみたり、いつも使っているシャンプーや化粧品を普段よりも少しだけリッチなものに代えてみたり、週に1回ジムや習い事を始めてみるというのもいいかもしれません。
ようは孤独と向き合う時間よりも、新しい自分と向き合う時間を増やすことに重点を置くようにするのです。
かりに、あなたの孤独が「良きパートナーに巡り会えない」というものなら、別の帰宅ルートを選んだことにより、今まで気にもとめていなかった場所にこんなものがあったという発見が、新たな好奇心の引き金になるかもしれません。
(たとえばおしゃれなバーがあったり、意識高めのヨガ教室があったり)
「新しい場所に足を踏み入れて新しい人間関係を築いたら、この孤独を突破することもできるかもしれない」と思えたら、それを実行に移すか移さないかはともかくとして、少しだけ心がワクワクしてきませんか?
そうです。
実際に実行に移すかどうかは、どうでもいいのです。
ただ、いつだって自分の意志1つで人生は変えられると思っていられることが重要なのですから。
孤独から抜け出すために新しい自分を作り出す
これは気分転換を図るということです。
先ほども書きましたが、住む場所を変えたり職種を変えるということはエネルギーがいることなので、簡単にできることではありません。
けれど、普段身に付けている服装を変えてみたり、髪型を変えることは思い切り1つあればいつだってできます。
とはいえ、これが結構一筋縄にはいかなかったりするんですよね。
イメチェンしようにもどんなスタイルが自分に合っているのか分からない。
突然ファッションが変わったら周りが困惑してしまうかもしれない。
そんなことを考え始めると、なかなか先に進めなくなるものです。
しかし、今まで可もなく不可もなくだった人間がガラリとイメチェンすると、自分自身だけではなく、周りにも良い影響を与えるのを知っていましたか?
別に今までと真逆の責めたファッションに切り替えろと言っているのではありません。
スモールステップでいいのです。
普段メガネをかけているのならコンタクトレンズにしてみる。
髪を染めた経験がないのであれば思いきって明るい色にしてみる。
ずっとロングヘアーだったら、ショートにしてみる。
パンツルックばかりならスカートにしてみる。
スニーカーからヒールの高い靴に変えてみる。
普段アクセサリーを付けないのならワンポイントになるようなものを身に付けてみる。
男性なら髭を生やしてみたり、少し高級な腕時計をはめるだけでもモチベーションは上がりますよね。
あなたがイメチェンしたことで、急にあなたのことが気になりだす異性が現れるかもしれないし、ライバル心を燃やした同性が負けじとイメチェンを図ってくるかもしれません。
自分が意識されている、影響を与えている、新鮮な風を入れていると思えるのって気分がいいものです。
心が「孤独」に捕らわれているのであれば、一番変えやすい外側を変えて、自然と心から孤独感を忘れさせるようにしてみましょう。
「孤独はつらい」という考え方を変えてみる
最後は「孤独」=「つらい」という意識を変えてみることです。
たしかに、「孤独」は寂しさ、不安、恐怖心を引き連れて我が物顔で私たちの人生を踏みにじっていくこともあります。
しかし、「孤独」があるからこそ、当たり前だと思っていたことの「かけがえのなさ」に気付き、「大切」にしなくちゃとも思えるのです。
また、自分自身の未来をどうしていくべきか、真剣に考える時間も与えてくれます。
充足した幸福なだけの人生はうらやましい限りですが、「将来」を見据えずに過ごすことほど愚かなことってありませんよね。
「孤独」は私たちが「成長」し続けるためにはなくてはならないものなのです。
ただ、限度というものがありますから、「もう無理」というところまで追い詰められたときはぜひ外に助けを求めて下さい。
まとめ
孤独を感じる瞬間は人それぞれです。
- 彼氏彼女がいない
- 結婚できない
- 友達がいない
- 仲間といても自己主張ができない
- 子宝に恵まれない
- 体の不調が続いている
- 家族が病気がち
etc.…。
孤独にがんじがらめにされて抜け出せなくなっている人の特徴として、自分のいるコミュニティが人生のすべてだと思い込んでいるふしがあります。
家族、学校、職場。
所属している時間が長ければ長いほど、そのコミュニティが重要に感じられてくるのは当然といえば当然のことです。
だからこそ、小さいことでもよいので環境を変え、外見を変え、新しい自分と新しい場所を作っていく努力は必須です。
ということで最後にまとめてみたいと思います。
【孤独への対処法】
- 環境を変えることで、孤独と向き合う時間よりも新しい自分と向き合う時間を増やすようにする。
- 「孤独」に捕らわれた心を変えることは難しいので、簡単に変えられる外見を変えることで気分転換を図る。
- 孤独はつらいものだが、将来を真剣に考えていくために必要なものだという認識を持つ。