口臭で悩む女性が増えています。
メイクもヘアスタイルもバッチリ決め込んで、おしゃれにも気を遣っているのに、口臭のせいですべてが台無しになってしまうのでは、あまりにも悲しすぎます。
せっかくのデートも、男性がしきりに鼻に手を持って行ったり、さりげなくガムをすすめてきたりしたら、ショックが大きすぎて立ち直れませんよね。
悩める女性
口腔ケアをしっかりやっているにもかかわらず、いっこうに口臭がよくならない場合、唾液不足が原因かもしれません。
唾液不足は口内の様々なトラブルを引き起こします。
以下のような食生活をしている場合は要注意ですよ!
- 固い食べ物を食べない
- 朝食を摂らない
- 咀嚼回数が少ない
- 口呼吸をしている
- 口数が少ない
いくつ当てはまりましたか?
Contents
【口臭対策】悩む時間があったら唾液腺を刺激すべし
ファストフードやパンケーキ、パスタにオムライスなど、現代の食生活はほとんど噛まなくても飲み込めるものばかりです。
そしてこれらに共通しているのは、どれもが味覚を刺激するおいしい物ばかり。
ほかにもありますよ。
ラーメンにうどん、サンドイッチ。
中にはダイエット中だからとスムージーや青汁、ビタミンゼリー等で一食をまかなっている人もいることでしょう。
あるアラサー女性の三日間の食事内容を覗いてみましょう。
【とあるアラサー女性の食生活一日目】
朝食:バナナ、青汁
昼食:同僚たちと洋食屋でオムライス
夕食:残業で遅くなったのでコンビニのカップ麺と卵サンドイッチ
【とあるアラサー女性の食生活二日目】
朝食:バナナ、青汁
昼食:同僚たちとラーメン屋で塩ラーメン、餃子セット
夕食:手作りのビーフシチュー、米、ポテトサラダ
【とあるアラサー女性の食生活三日目】
朝食:昨夜の残りのビーフシチュー、ポテトサラダ、米
昼食:同僚たちとイタリアンの店でナポリタン
夕食:残業で遅くなったのでスーパーの安くなったツナおにぎりとカニクリームコロッケとカット野菜
一日目、二日目の朝食はバナナがあったからまだ咀嚼回数は多くなっていますが、青汁だけだとしたら、ほとんど唾液腺を刺激せずに一日をスタートさせていたということです。
三日目の朝食は昨夜の残りのビーフシチューとポテトサラダを食べています。
彼女は時短目的でビーフシチューの野菜類を細かく刻んでいます。
ポテトサラダも歯ごたえがあるのはスライスしたキュウリくらいのものですが、これとて薄くしたものをさらに塩もみしてシオシオにしているので、ほとんど噛まずに飲み込めてしまいます。
昼食に関しては三日ともすべて外食で済ませていますね。
オムライスもラーメンも餃子もナポリタンもどれも柔らかい物ばかり。
夕食はどうでしょう?
一日目はカップ麺と卵サンド。
残業で遅くなってしまったので、早く入浴したいと思っていた彼女は、ほとんど飲み込むようにたいらげてしまいました。
二日目はビーフシチューとポテトサラダを手作りしましたが、先ほども申しました通り、野菜類は時短目的で細かく切っているので、歯ごたえがあるのは牛肉くらいのものです。
三日目は再び残業があり、帰りがけにスーパーで安くなった惣菜を購入しています。
ツナおにぎりにカニクリームコロッケにカット野菜の千切りキャベツ。
せめてカニクリームコロッケをかみ応えのあるトンカツにしてみるとか、千切りキャベツをスティック野菜にしてみるとよかったのかもしれません。
また、彼女は食事中に必ず水やお茶を飲む習慣があります。
実はこれ、唾液分泌を阻害するだけでなく、消化にも悪影響を及ぼします。
唾液腺はおもに耳下腺、舌下腺、顎下腺から成っています。
このうち食べ物の消化を助け、ノドに流し込む役目を担っているのが耳のすぐ下にある耳下腺。
しっかりと咀嚼し、あごを動かすことで唾液がたくさん出てきます。
しかし、近年の傾向として固いものを食べなくなってきているため、唾液分泌量が減少して飲み込みづらさを訴える人たちが急増しています。
そのため、食事中の飲み物が欠かせなくなり、唾液での消化作業をほとんどすることなく胃に流し込んでいるという状態になってしまっているのです。
結果、ほとんど噛み砕かれることなく飲み込まれた未消化の食べ物で胃がもたれ、腐敗した内容物が血流に乗って肺に運ばれ、呼気として悪臭を放つという負のスパイラルに陥ってしまいます。
普段当たり前に食べている食べ物が唾液腺の働きを衰えさせ、口臭を引き起こしているという事実に気付くこともなく、ただひたすらに歯磨きや洗口液、消臭サプリといった対症療法に頼っている人がたくさんいます。
消臭サプリで口臭が改善されればよいのですが、一生懸命胃の中をバラの香りで満たしても、呼気の出てくる口内がカラッカラに乾ききっていたら、まったく意味がないですよね。
ひどい悪臭にバラの香りが混ざって余計に臭さが倍増されるだけです。
まずやるべきことは、咀嚼回数を増やし、唾液分泌を促すことです。
口臭対策サプリや歯磨き粉を購入するのはそのあとでも遅くありませんよ!
【唾液分泌を促すには?】
- 固い物を意識して食べるようにする
- 咀嚼回数を増やす努力をする
- 食事中は水分を摂らない
口臭で悩んでいる女性は口呼吸になっていないかチェックしてみて
咀嚼回数の減少と同じく、口内の乾燥を加速させるものとして口呼吸があげられます。
口呼吸になる原因の一つは、咀嚼回数が減ったことによる舌筋や口回りの筋力の低下。
気が付くとぽかんと口が開いていたり、口を閉じると顎にシワができるという人は口呼吸の可能性が高いです。
普段鼻で息をしているつもりでも、就寝時に無意識のうちに口呼吸に切り替わっていたり、お喋りに夢中になって口呼吸になっていたりということもあります。
こればかりは無意識のうちに起こっていることなので、普段から自分の呼吸に意識を傾けるようにするほかありません。
就寝時は物理的に口が開かないように、サージカルテープなどを唇に貼り付けて寝るようにした方がよいのですが、舌筋が弱っていると舌が前方に押し出され、朝起きたときに前歯に痛みを感じることがあります。
本来なら舌は上顎に貼り付いていなければなりません。
前歯が押されて痛みがあるという状況は、相当舌の筋力が弱っているということです。
まずは、弱りきった舌の筋力を復活させることが先決です。
あいうべ体操と舌のグルグル回しで筋トレ
舌筋を鍛えるのに効果的なのは「あいうべ体操」と「舌のグルグル回し」です。
毎日最低でも30回は行うようにしてみましょう。
【あいうべ体操】
- 「あー」と言いながら口を大きく開ける
- 「いー」と言いながら口を大きく横に広げる
- 「うー」と言いながら口を前に突き出す
- 「べー」と言いながら舌を突き出して下に伸ばす
※声に出さないでもOK
継続するためには、歯みがきのあとにやるようにするとか、お風呂で体を洗っているときにやってみるというように、普段の習慣と紐付けて行うようにするとよいです。
【舌のグルグル回し】
口の中で、歯茎をなぞるように舌を大きく回す。口元の筋肉が疲れてきて唾液がジワッと出てくるまでやってみる。シミ、シワの改善や、小顔効果も期待出来る。
他にもガムを噛んでみたり、角切りにしたコンブやスルメをおやつの代わりにするというのも効果的です。
仕事中やデートの最中で口に何かを入れることができない場合は、舌を上顎に思いっきり押しつけてみるだけでも、唾液腺が刺激されるので試してみてください。
深呼吸も副交感神経の働きが高まり、リラックスするので唾液を復活させる方法の1つとして覚えておきましょう。
【舌筋を鍛えて唾液量を増やす方法】
- あいうべ体操
- 舌のグルグル回し
- 柔らかいお菓子をやめ、ガムやコンブ、スルメをおやつ代わりにする
- 舌を上顎に力いっぱい押しつける
- 深呼吸をして副交感神経を優位にさせる
口臭対策には舌磨きも有効
あいうべ体操などの習慣化で唾液が出てくるようになったら、舌苔のケアも合わせて行うようにすると、より効果的です。
歯磨き粉を使って歯ブラシで舌磨きをするというのは、危険なので絶対にやめてください。
舌の表面が傷付き、余計に口臭を悪化させたり、ひどい場合は味覚異常を引き起こしてしまう恐れもあります。
舌磨きは専用のブラシと専用ジェルで強くこすりすぎないように行うことが大切です。
口臭の原因は、虫歯や歯周病の放置、口腔乾燥、膿栓など様々ですが、意外に見落としがちなのが舌苔の汚れです。
鏡で自分の舌を見たときに、白いこけのようなものがぶ厚くなっている場合、相当な臭いを発している可能性があります。
歯磨きのついでに舌磨きもやってみるというように習慣付けるのがおすすめです。
しかし、舌苔の汚れも膿栓も、虫歯や歯周病も、口腔の乾燥が解消されれば改善されるものばかりです。
まずは舌筋や口周りの筋肉の強化、そして口呼吸の改善が先決ですね。
口臭対策には口内菌をコントロールすることも大切
乳酸菌といえば胃腸の健康に欠かせないものとなってきていますが、近年、虫歯のない人の口内から発見された乳酸菌が注目を浴びています。
その名もL8020乳酸菌。
80歳になっても20本の歯を残そうという熱い思いが込められたネーミングです。
一般的な歯磨き粉には殺菌成分が含まれていますが、これは悪玉菌(虫歯菌、歯周病菌、カンジダ菌)だけでなく良い菌まで殺してしまうというデメリットがあります。
その点L8020菌は善玉菌はそのままに悪玉菌だけを攻撃するので、口内のバランスをコントロールしてくれます。
唾液分泌と平行して、口内の善玉菌を育んでみるのもおすすめです。
⇒お口の悩みが解消しない、そんな方におススメ!L8020乳酸菌を使った新しいマウスウォッシュ【ラクレッシュ】
まとめ
口臭というと、アルコールや喫煙習慣のある男性の悩みというイメージがありますが、近年、若い女性が悩むケースが増えてきました。
歯科検診にも定期的に通って、オーラルケアも毎日念入りにやっているのにもかかわらず、家族に口臭を指摘されて、すべてにおいて自信がなくなってしまった。怖くて誰とも話したくないし、なにも楽しめない…という絶望感に捕らわれている女性のみなさん。
ポイントは唾液分泌を促すことです。
柔らかい食べ物を極力さけ、咀嚼回数を増やすというちょっとした生活習慣の見直しで、口臭は劇的によくなります。
これから待っているであろう素敵な出会いや胸躍るような経験を無駄にしないためにも、今できることから始めてみてくださいね。
悩める女性
リリー