寒い季節になってくると気になるのが乾燥ですよね。
お肌の乾きは小じわの原因になったり、ニキビを誘発したりするのでとても厄介です。
中でも唇は見過ごせないパーツの1つ。
リリー
特に口紅を塗る女性にとっては、荒れが一番顕著に出る部分でもあります。
気になる人とのデートや、会社のかしこまった席でボロボロの唇をさらけ出すのは、ほとんど自殺行為。
中村さん
今日は深刻な唇の荒れで悩んでいる女性に向けて、その原因や対処法をご紹介していきたいと思います!
- 唇が荒れる原因を知りたい人
- 唇の荒れを改善したい人
- 唇の皮むけ対策をしたい人
Contents
唇が荒れる原因

唇が荒れる原因は様々です。
- 栄養不足
- 無意識に唇をなめている
- 口呼吸をしている
- 唇への刺激(いじりグセ、紫外線、食べ物の汁…)
- 胃腸の調子が悪い
- 水毒
etc.
唇には、他の皮膚にある汗腺や皮脂腺がありません。
ということは、汗による保水力も、皮脂による保湿力も期待出来ないということ。
さらには、角層が他の皮膚よりも極端に薄いのでバリア機能もあまり期待出来ません。
このように、元々が荒れやすい構造なのです。
にもかかわらず、これに輪をかけて上記のようなマイナス要因が加わってしまうため、唇の荒れは一層加速してしまうという結果に。
リリー
【メラノサイトの役割】
メラノサイトによって生成されたメラニン色素が、紫外線を吸収して肌内部に侵入させないように守っている。一時的に肌色が濃くなっても、新陳代謝により元の肌色に戻る。しかし、過剰に紫外線を浴びたり不規則な生活を続けていると新陳代謝が滞り、シミ、シワの原因になってしまう。
唇の荒れは栄養不足
ビタミン類やミネラルの不足は、唇の荒れを引き起こしてしまうので要注意です。
一度は耳にしたことがあるかもしれませんが、ビタミン、ミネラルは体内ではほとんど合成されません。
そのため、食べ物から摂取する必要があるのです。
直接エネルギーに転換される栄養素ではありませんが、生体維持には必要不可欠なもの。
なにをしても荒れがいっこうに良くならない場合、もしかすると偏った食事や低栄養が原因かもしれません。
心当たりがあるのであれば、意識してビタミン、ミネラルを摂るようにしてみてくださいね!
リリー
- チーズ
- レバー
- 豚肉
- マグロ
- アーモンド
- 卵
- のり
- 大豆製品
- 緑黄色野菜
- 果物
- うなぎ
etc.
唇を舐めてはいけない
唾液には消化酵素や抗菌成分が含まれています。
リリー
荒れて皮むけしている唇を舐めると、そのときは潤っているように感じますが、この消化酵素や抗菌成分によってさらに炎症を加速させてしまいます。
先ほども述べたように、唇は他の皮膚よりも角層が薄く、非常にデリケートです。
ついつい唇を舐めてしまうという人は、舌を出そうとした瞬間にこんな想像をしてみましょう。
唇を舐める行為は転んでパックリ割れた傷口に、脱脂綿に含ませたヒタヒタの消毒液をねじ込むのと一緒!!
もう、痛くてやってられないでしょう?
口呼吸は唇の荒れを引き起こす

口呼吸が習慣になってしまっている成人の割合は約5割(7割説も)にも上るそうです。
以前「婚活と口臭」というテーマで記事を書いてから、周りの人の呼吸が気になるようになったのですが、我が家の3人の子供のうち2人が口呼吸、夫も口呼吸、友人にも何人か口呼吸をしている人がいました。
リリー
人間は生まれた時はみんな鼻呼吸しかできません。
しかし、幼少期の風邪による鼻詰まりなどが原因となって、自然と口呼吸が定着していってしまうのです。
では、どうして口呼吸が唇の健康には良くないのでしょう?
それは、鼻呼吸が鼻水によって通り抜ける空気の湿度を高めるのに対し、口呼吸はダイレクトに冷たい空気が入り込んできます。
それによって口の中の水分が蒸発するときに、唇の水分も奪っていってしまうのです。
口呼吸は唇の乾燥のみならず、様々な疾患の引き金にもなります。
普段の呼吸を見直してみて、口呼吸をしていることに気付いたら、今からでも決して遅くはありません。
意識して鼻呼吸をするように心がけましょう。
【婚活最大の敵】口臭を抑えたい。人間関係に積極的になれないならこの改善方法を試してみて!唇への刺激は荒れを加速させる

何度も繰り返しますが、唇の角層は他の皮膚に比べて非常に薄く、皮脂の保湿も汗の潤いも期待できません。
元来がこれほどまでにデリケートな代物です。
唇をこすったり長時間紫外線に晒されるという生活を続けていれば、どんな顛末になるかは想像に難くないでしょう。
外出するときは唇のUVケアも忘れずに。
その際、肌用UVクリームでは刺激が強すぎます。
必ずUV効果のあるリップを使うようにしてください。
とはいえ、UV機能を持っているので刺激になることは避けられません。炎天下に長時間いなければならない場合などに使って、使用後は速やかに落とすようにしたほうがいいかもしれません。
>>>NIVEA(ニベア) ディープモイスチャーリップ無香料2.2g
>>>サンケア UVリップカラースプラッシュ / SPF35 / PA+++ / ウルルレッド / 10g
また、食べ物の汁や香辛料の刺激なども唇の荒れを加速させます。
食事の後はしっかりと水で洗い流し、ティッシュを当てて吸い取るよう拭き取り、決してこすらないようにしましょう。
中村さん
胃腸の弱りは唇に現れる
胃腸と口には密接な関わりがあります。
ストレスがたまっていたり、暴飲暴食をしたあとに口内炎に悩まされた経験は誰もがお持ちですよね。
これと同じで、唇の荒れも胃腸の働きが弱っているときに顕著になります。
乾燥がひどくなると口唇炎、口角炎といった治療が必要な状態にまで悪化してしまいます。
食生活が不規則になっていたり偏りがあると自覚しているのであれば、バランスの取れた食事を心がけ、腹八分目で終われるようにしてみてください。
リリー
中村さん
水分の排出が上手くいかないと唇が乾く

「水毒」という言葉をご存じですか?
漢方医学でいう「水毒」は、
体の中にたまった余分な水分が汗や尿として排出されないことで起こる、様々な不快症状の状態
のことで、唇の荒れや口の渇きも引き起こします。
リリー
- 無気力
- だるさ
- 冷え症
- やせにくい
- 胃腸不調
- アレルギー
- 鼻炎
- 頭痛
etc.
中村さん
とはいえ、水分はしっかり摂るに越したことはないのでは?と思われるかもしれません。
実は、水分は単純に摂ればいいというものではありません。
一度に沢山飲んでも吸収が追いつかず、結局は、余分な水が体内にたまってしまうのです。
だから、飲むのであればちょっとずつ時間をかけて摂取するのが正解。
人それぞれに適した量というものがあるので、くれぐれも摂りすぎには注意です。
- 水分は適量であること
- 筋肉を付ける
- 適度な運動
- 体を冷やさない
中村さん
唇の皮むけにおすすめのケアグッズ
リリー
SHISEIDOの「モアリップ」

成分 | グリチルレチン酸、アラントイン(抗炎症成分)、ビタミンB6、パンテノール(粘膜の健康を保つ)、ビタミンE |
適応症 | 口唇のひび割れ、口唇のただれ、口唇炎、口角炎 |
特徴 | 無香料、無着色、直接塗れるチューブタイプ |
アラントイン、グリチルレチン酸、トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE)、ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)、パンテノール、添加物として流動パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、グリセリン、パラベン、I-メントール、ワセリン、その他1成分
資生堂のモアリップは、唇のケアに特化した第三類医薬品です。
唇の皮むけがひどくてどうしようもないときに集中して使うようにしています。
直接唇に塗り込めるように抽出穴が小さくなっているので、自分専用の場合は便利なのですが、我が家では子供と共用。
綿棒を使っているので、穴はもう少し大きくても良かったかな…という感想です。
添付文によると、5~6日塗ってみても改善が見られない場合は、医師や薬剤師に相談したほうがよいそうです。
私は就寝前に塗ってその上からマスクをして寝るようにしています。
翌日にはひび割れの痛みもなくなっているので、有効成分がしっかりと役目を果たしてくれているのでしょう。
有効成分それぞれの役割
アラントイン | 荒れた唇の修復を促す |
グリチルレチン酸 | 唇の炎症を抑える |
ビタミンE | 皮膚の新陳代謝を促す |
ビタミンB6 | 皮膚、粘膜の健康を維持する |
パンテノール | 皮膚、粘膜の健康を維持する |
どこにでも使えるホホバオイル

もはや万能オイルの呼び名も高いホホバオイル。
オイル独特の匂いもほとんど無く、サラサラのテクスチャで肌なじみが抜群です。
私は洗顔後のブースターとして使ったり、ドライヤー前の傷み防止として髪にも使っています。
以前は、口紅前の保護にリップクリームを塗っていたのですが、時間が経つとどうしても皮むけが避けられませんでした。
ホホバオイルを使うようになってからは保湿されている時間が明らかに長くなり、何度も塗り直す必要がなくなりました。
ホホバオイルは全力でおすすめ!
リリー
中村さん
さいごに

資生堂のインターネット調査によると、唇の悩みを抱えている人は実に86,4%。
いかに多くの人が人知れずの悩みに頭を抱え込んでいたかが分かりますね。
参考 インターネット調査(調査母数220名)モアリップ公式サイト
しかしこれとて、唇の構造やケアの方法をしっかり把握できていないことが一因となっている場合もなきにしもあらずです。
女性の場合、唇は魅力を最大限にアピールできるパーツでもあります。
ぷるぷるの柔らかい唇を手に入れて隣のあの子に差を付けちゃいましょう♡
- ビタミン(ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンCなど)、ミネラル不足は唇の荒れの原因になる。サプリメントよりも食材から摂取したほうが効果的。
- 唾液には消化酵素や抗菌成分が含まれているので、唇を舐めると荒れてしまう。舐めないように気を付けよう。
- 口呼吸は口腔のみならず唇の乾燥も引き起こし、百害あって一利なし。様々な疾患の原因とも言われているので鼻呼吸を習慣付ける。
- 唇をいじったり、紫外線を浴びたりし続けると乾燥につながる。UV機能のあるリップを使ってみる。
- 胃腸の弱りは唇にも現れる。暴飲暴食を避け、規則正しい生活を心がける。
- 体に余分な水分がたまって排出されないと、唇も傷んでしまう。適量を少しずつ摂取するのが効果的。
リリー